2024/8/12 ゲ謎とOTHERにコロコロ系絵を追加しました。

パラノマサイトクリアしました


ミヲちゃん好き。この台詞好き。

ということで、パラノマサイトをクリア致しました!
いや~~すっごく面白かったです!軽い気持ちで買ったけどとんでもない作品でした。
switchの他にsteamとスマホでも出来るので是非やって欲しい。
こんな名作が2,000円弱で買えるってマジです?しかも今ならセール中!安さが爆発している!
ファンの方の「安すぎる」という意見が今ならめちゃくちゃよくわかる。安すぎるよ…!

パラノマサイト FILE 23 本所七不思議 公式サイト | SQUARE ENIX
呪いの力を得た9人の男女が、七不思議に隠された《蘇りの秘術》の行使を巡ってそれぞれの想いをぶつけ合う群像ミステリー。最後にあなたに待ち受ける謎を解くことができるか…!? 昭和後期の東京都墨田区を舞台に、レトロスタイルなグラフィックでお届けする新感覚ホラーミステリーADV。

賞も取ってる作品ですし今更自分が感想書いても…って感じでしょうけど、おすすめだよ!!って気持ちを発散したいので前半はネタバレ極力なしの感想書きます。

内容

最初「パノラマサイト」だと思っていたので、「心霊写真をどうこうするホラーゲームだろうか…」と勝手に思ってましたごめんなさい。
事前情報を全く入れないでプレイし始めたんですが正解でした。クリアした今、記憶を消して1からプレイしたい気持ちでいっぱいいですからね。
内容は昭和後期の墨田区で本所七不思議を巡って起こるホラーミステリー。自分、昭和後期のあの独特の湿っぽい空気感が大好きなのでここでまず惹き込まれました。暇なときはWikipediaの昭和後期の出来事とか事件を調べて暇をつぶしている人間なので(えぇ…)
ストーリーにもすごく惹き込まれてしまって進めながら「もしかしてこいつが黒幕…?あれ?違うの?じゃあ誰が!?」と二転三転する展開にずっとハラハラしながら読み進めてました。
チュートリアルの興家編で、ホラーものかと思いきやいきなりスタンドバトル(スタンドバトルではない)が始まってびっくりしましたね!え、これどう見てもスタンドバトルですよね?条件満たせば相手をやれるっていう。並垣のところなんて出しな…てめーの…「七不思議(と書いてスタンドと読む)」を…!って感じだったじゃないですか!?
ホラーミステリーとありますが、多少びっくりさせるような演出はあるし死体はたくさん出ますけど終始そういうわけではないですし、登場人物の楽しい会話も加わってそこまで恐怖は感じませんでした(個人差はあると思います)

システム

突然ですが、自分は頭を使うゲームが苦手です(本当に突然だ…)
普通のRPGでもヒントを覚えていられず同じところを1時間くらいうろつくことは日常茶飯事ですし、ましてやこういう選択肢で分岐するADVなんてやらせた日には全ED回収に攻略本は必須です。FF14の極攻略にはカンペが欠かせません。それくらい脳みそのメモリが少ないです。
ですが、このゲームはそんな自分でも攻略サイトにほとんど頼らずクリア出来ました(一か所だけ頼った部分がありますがネタバレなので後述)
バックログはすぐに見直せるしゲーム中で出て来た言葉も資料を見ればすぐ見返せるので記憶力の悪い私に大変ありがたい仕様でした。重要な事柄が出て来た時はわかりやすくSEが鳴って文字にも色付いてる…親切…。
あとヒントの提示の仕方も大変わかりやすくて良かったです。
死んだ時に案内人からヒントを頂けるのですが、「あなた様は回避する方法を既にご存じのはずです」って言われて「そんなの知らん……あ、そういえば最初に案内人に説明してもらった時こんなこと言われた…まさか!?」と思い付いてそれが正解だった時には脳汁が出ました。これが…アハ体験…!
「ボイスがないゲームなのにボイス機能…?オートセーブがあるのにわざわざセーブとか使わんやろ…?」というゲーマー特有の違和感を逆に利用してくるんですよね。これ作った人ゲーム作るの上手すぎない?

キャラクター

まずキャラクター全員の顔がいい。女子高生からイケオジまで幅広い好みに対応しています。
キャラデザがすばせかの人だと知って納得。めちゃくちゃ好みの絵だわ…絵が上手い…。
皆個性豊かでというか豊か過ぎて会話を聞いてるだけでも楽しいです。
これ実はバディもの要素もあるんですよ。女子高生コンビ、ベテラン刑事と新人刑事、胡散臭い探偵とマダム…いろんなバディがいるので皆お気に入りのバディを見つけよう!ちなみに私は刑事コンビが好きです!わかりやす!
バディたち以外にもいろんなキャラが出てくるのですが、皆一癖二癖あって何だか憎めないというか。(いや一部許せんキャラはおったが)
呪殺バトル中の殺伐とした空気でも嫌にならず進められたのもキャラが魅力的なお陰かも知れない。

こんなとこでしょうか…ネタバレなしの感想は。
次からネタバレ感想行きますよ。
ここからはプレイ済みの人しか読んじゃいけません。ダメだよ。ダメだっつってんだろ!読みたきゃプレイしてくれ!(突然興奮する患者)

ワンクッション用。
クソデカつづくみを感じる。

やっこちゃんとミヲちゃん編

最初は何か軽そうな女子高生選ぼ~と思って選んだら別に軽いことはなかった。
こっくりさんで親友の死の真相を!?ってびっくりしたけどこの頃に丁度流行ってたんですよねこっくりさん。オカルトブームって結構長いこと続いてましたよね。
チュートリアルの興家編で呪殺無双を繰り広げたのでもしかしてやっこちゃんもこのヒトコロスイッチをやらせないといかんのか!?ってドキドキしました。そんなことなかった。
伏線の張り方が丁寧で察しの悪い自分でもやっこちゃんに美智代ちゃんが憑りついて呪い殺した…ってコト!?ってすぐ理解できてよかった。シナリオライターさんシナリオが上手い。プロですもんね。そりゃそうよ。
美智代ちゃんとの最後の会話は二人と一緒に泣いちゃいました。あんなことあって相談してくれなんて無理な話なんですけど…それでも何か言ってくれれば…!とやっこちゃんに感情移入しちゃいました。
「忘れないことを行動で示せ」は数分悩みましたが、忘れない…記録…これか!?とセーブ選んだら正解でビビりました。オートセーブがあるのにセーブがあるのはこのためか!本当にゲーム作るのうめぇな!
バッドエンドも衝撃でしたね。まあでも…並垣が悪いわよあれは。反省しようね。
あととにかくミヲちゃんがかわいいです。霊感少女で警察の特殊部門の依頼で学校の怪異を解決して回ってるとかなんだその次郎系ラーメンみたいなモリモリ設定は。ミヲちゃん主役の話読みたいから続編出してくれ。
あと早急にミヲちゃんに銀座の寿司を食わせてやれ。

探偵とマダム編

この二人の会話、つっこみが不在で面白すぎる。ストーリー内容は一番陰鬱な感じなのにそれを感じさせないの好き。
マダムは呪主になるのも納得というか「でしょうね」って感じでした。覚悟の決まった女好き。たまに会話で出てくる天然ボケっぷりもかわいい。
誘拐事件の真相が明かされていく過程はすごくぞくぞくしましたね。今まで出て来た人たちや出来事が一つの線で繋がっていく感じ…すごい…。
マダムとあやめちゃんとの対峙も好きです。マダムとあやめちゃん両方の勝利エンドを見たんですけど、マダムはビターエンドって感じでいかにもマダムっぽくていい…そしてあやめちゃんエンド。ナレーション(?)でしれっと父親殺しててヒエッ…ってなりました。昔の人生き返らせるのにもっと魂要るんか!じゃあもっと殺すわ!!って覚悟が決まり過ぎでしょう。まあ生い立ちがああじゃね…まあ、そうなるなと師匠にならざるを得ない。
マダムはあの後何だかんだあって探偵の事務所で秘書とかやって欲しい。雨森少年と一緒に。そういう続編ないんですか?!出して!!

刑事バディ編

第一印象が「この二人が一番人気ありそう」でした。薄い本既に出てそう。私はつつみんが受けだと思います。どうでもいい話ですね。
ミステリーものでお約束の刑事パートか~と進めてたらまさかの津詰さんが呪主~!?ってこちらもびっくりですよ。
しかし嘘がわかるっていうの呪殺抜きにしても警官にとってすごくチートじゃん。並垣くんめちゃくちゃ嘘つきまくってて笑っちゃった。でもこの眼鏡憎めないんだよな…子悪党感がさ…。
この刑事バディたちの話は濃厚な2時間刑事ドラマを見ている気持ちでやってました。
あと根島のキャラ設定周りがあまりにも濃くて圧倒されっぱなしでした。ただの猟奇殺人犯かと思いきや好きだった女が死んで生き返らせるために黒魔術に傾倒して儀式の生贄のために殺しまくって、やっと生き返った女が赤ん坊だったんで絶望したとか…そんな濃いキャラ設定何喰ったら思い付くんだ!?現在の容姿もなまじ好みなもんだからついこいつにも同情心が湧いてしまって悔し~~~~!って歯ぎしりしました。
「大捕物」の分岐、最初は結末の方に進んだので最初呆然としました。え…津詰さんが死ぬのが終わり…?マジ…?主人公死ぬエンドってあるんだ…。
でも最後のあやめちゃんとの会話好きです。条件踏んで殺されるの理解しても尚「お前は俺の娘だ」って言うんだ。それはもう愛ですよ…。あやめちゃんが「お父さん」と呼んで泣いてくれたの、良かったな…。
そして最後、「よし呪いを解く条件も分かったし後は必要なものそろえてハッピーエンドだな!」と思ったら…お、お前はッ!!!!

そして真エンドへ

刑事編ラストでそ、そう来たかァ~~~~!!!って思わず声出ちゃいました。そうか…お前の仕業だったのか葉子ォ!いや、そういえばあれ以来出番ねぇな…でも興家死んでるし結局あれはチュートリアルだけのキャラってことだったのか…と忘れかけてわよ!
そうか葉子を止めればいいわけね…と思ってストーリーチャートに戻ったはいいものの、どの時間軸で選択を変えればいいのかさっぱりわからん…ので、ごめんなさい。ここだけ攻略法カンニングしました!!許して。
最初に出て来た鬼火って送り提灯!?能力が呪詛返しっぽいのはセーマンの能力だからか!だから最初の葉子は怯えていたのか!とアハ体験の連続で脳汁出まくってました。
そして案内人さんの質問で判明する真実。私が…セーマン…ってコト!?ワ…!と思わずちいかわ構文が出ましたよえぇ。最初セーマンの精神も興家じゃね?って入力したら違うって言われて、「まさか私(プレイヤー)?いやいやまさかw」と冗談でプレイヤーネーム入力したらまさかの正解。そうか…他の主人公たちに介入して結末を変えられたのもセーマンつまりプレイヤーが憑依してたからってことかよ!はぁ~!面白!!
案内人さんがわざわざカラーテレビの紹介してくれたのもそういうことね!平安人だからこんなん知らんでしょ?ってか!
チュートリアルで死ぬだけのキャラだと思ってたら物語のカギを握る男だったんだな興家…私こういうの好き。
そしてエンディング。蘇りの秘術や呪いがなくてもマダムの息子誘拐事件はプロタンが解決するし、美智代ちゃんの事故の件も判明して並垣は捕まるし、根島も葦宮として真っ当に生きるし津詰さんとあやめちゃんも今までより少しいい関係になるみたい?吉見さん殺害も葉子ちゃんの遺体から物証が出て来たので犯人判明、と。
いい着地点で終わったな…!皆のこれからが気になるのでもっと見せて欲しいです。番外編とかないですか!?続編とかは!?FILE23なんだし1~22もあるんだろ!?見せてよ!

総プレイ時間は8時間ほどでしたが、すっごく濃いゲームでした!面白かった!賞を取るのも納得です。
これで2,000円弱ですか?もっと欲張ってもイイと思いますよ!?ファンの方の気持ちがわかりました。
心に残るゲームがまた一つ増えました。次は何をやろうかな。

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